高齢者のための熱中症対策 ~命を守る、日々の習慣~
- nagomi753takeki
- 6月23日
- 読了時間: 2分

夏になると毎年のように注意喚起される「熱中症」。特に高齢者は体温調節機能が低下しており、熱中症のリスクが高いことがわかっています。
今回は、高齢者の方々が日常生活の中でできる熱中症対策をわかりやすくご紹介します。
■ 1. エアコンは我慢しないで使いましょう
高齢になると「暑さを感じにくい」「電気代が気になる」といった理由で、エアコンの使用を控えてしまう方もいらっしゃいます。しかし、熱中症予防のためには適切な室温管理が最も重要です。
室温は 28℃以下
湿度は 50~60% を目安に
扇風機やサーキュレーターで冷気を循環させましょう
■ 2. 喉が渇く前に水分補給を
高齢になると、喉の渇きを感じにくくなるため、意識的な水分補給が大切です。
1日あたり 1.2〜1.5リットルを目安に
お茶やコーヒーは利尿作用があるため、水や麦茶、経口補水液がおすすめ
大量の汗をかいたときはスポーツドリンクも効果的です
■ 3. 涼しく、動きやすい服装で
衣服の選び方も、熱中症対策に役立ちます。
吸湿性・通気性の良い素材(綿や麻など)
襟元や袖口がゆったりしたデザイン
外出時は帽子や日傘を忘れずに
■ 4. 外出は涼しい時間帯に
暑さのピークを避けて行動しましょう。
外出は 朝や夕方の涼しい時間帯に
長時間の屋外活動は控えめに
無理はせず、予定の変更も検討しましょう
■ 5. バランスの良い食事で体力維持を
栄養不足は熱中症のリスクを高めます。
1日3食、しっかりと食べる
トマト・きゅうり・ナスなどの夏野菜もおすすめ
みそ汁やスープで塩分・水分を同時に補給するのも◎
■ 6. 「いつもと違う」に気づいたら要注意
軽い熱中症のサインは見逃しがちです。
めまい・ふらつき・倦怠感・吐き気
意識がぼんやり、反応が鈍い
顔が赤い、体が熱い
これらの症状があれば、すぐに涼しい場所へ移動し、水分を補給し、必要に応じて医療機関へ連絡してください。
■ 7. 見守りと声かけが命を守ります
特に一人暮らしの高齢者や日中ご家族が不在の方は、周囲のサポートが重要です。
毎日声をかける
電話やLINEなどで安否確認
エアコンの使用状況や体調を確認する
熱中症は、「ちょっと暑い」「まだ大丈夫」と思っているうちに重症化することがあります。
日々の小さな心がけが、大きな命を守ります。
ご本人だけでなく、ご家族や介護スタッフの皆さんも一緒に対策を行い、安心・安全な夏を過ごしましょう。